はじめに
地方における高大接続教育の実現にとって最大の課題は距離です。大分大学は、この「距離の壁」を克服するため、全国の大学に先駆けて、遠隔配信設備を県内高校に設置し、2009年度より高校生向けの特別授業「チャレンジ講座」を同時双方向型で開始しました。本講座の目的は、大学で学問を学ぶ楽しさを高校生に伝えることで、進路選択の道標を提供することです。設備設置高校数は当初2高校でしたが、2017年には12高校に増加、2021年度からはオンライン授業(ZOOM)に移行したことで、2024年度には30高校に同時配信しました。
年間の開講回数は、文系8回、理系8回の合計16回です。人文・社会科学、医学、理工学に属する諸学問のエッセンスを高校生向けに1回60分で平易に教授します。受講者数は累計で4万7千人を超え、1回当たり平均は約300人に及びます。各高校の生徒や教員からは「進路選択に役立った」「学問のおもしろさを知った」など好意的な声が多数届いています。本学入学者の20%が高校在学中に本講座を受講するなど、大きな成果をあげています。


受験生の声

I.Y.さん/臼杵高校
前から興味があった心理学の講座を受講しました。大学の先生のお話は大変わかりやすく、これまで自分が持っていた心理学のイメージがかわるような内容でした。将来の進路選択の参考となりました。

S.Y.さん/大分雄城台高校
もともと情報関係に興味があるのですが、それ以外にも様々な分野の講座を受講しました。自分の視野も広がり、学びたいと思う内容について知識を深めることができ、学ぶ意欲が強くなりました。
主な講義題目

文系講座
- ビジつく!-1時間で始められる学生起業-
- 社会福祉へのいざない
- わかる心、学ぶ心の心理学

理系講座
- 外科の歴史と先端外科医療
- 生活のための人工知能
- スポーツ技術を科学的に紐解く
実施状況
2025年度(2025年5月~2026年2月)
- 実施計画表(文系・理系 全16回)
- 実施報告
第1回(文1) | 第2回(理1) | 第3回(文2) | 第4回(理2) |
第5回(文3) | 第6回(理3) | 第7回(文4) | 第8回(理4) |
第9回(文5) | 第10回(理5) | 第11回(文6) | 第12回(理6) |
第13回(文7) | 第14回(理7) | 第15回(文8) | 第16回(理8) |
2024年度(2024年5月~2025年2月)
- 実施計画表(文系・理系 全16回)
- 実施報告
第1回(文1) | 第2回(理1) | 第3回(文2) | 第4回(理2) |
第5回(文3) | 第6回(理3) | 第7回(文4) | 第8回(理4) |
第9回(文5) | 第10回(理5) | 第11回(文6) | 第12回(理6) |
第13回(文7) | 第14回(理7) | 第15回(文8) | 第16回(理8) |
2023年度以前
関連トピック
- 2013年度:高校生向けの遠隔配信授業「チャレンジ講座」の中継先 6校から12校に倍増
- 2009年度:本学が県内高校に設備を提供して大学講義の生中継を始めました