探求コラボゼミ

概要

 大学での学びの醍醐味は、教授の指導の下に少人数の学生が集まって研究・発表・討論しあうゼミ(演習)にあります。探究コラボゼミでは、大学2年生向けのゼミに、高校2年生が参加します。
 学期開始前には、大学と高校の教員が集まって授業の進め方について会議を行います。実際のゼミでは、大学生と高校生が探検する学問分野を自分たちで定め、情報収集、整理・分析、まとめ・表現を行うことで「学び探究力」を育成します。
 大学生は自らが学ぼうとしている専門領域について高校生に教える形となることから、大学生にとっては「教えることが学ぶこと」であり、とくに少し年が違う「ナナメの関係」の場合「教えることの教育力」が発揮しやすくなります。

 

 ゼミ最終回には、数十人の聴衆を前に成果報告会を行い、ゼミに参加しない学生・生徒にも学問の楽しさを広く伝えます。2008年度の第1回ゼミは大分雄城台高校の3人の生徒を迎えて始まりましたが、その後、高校数、参加生徒数とも順調に増加し、2024年度には6高校から28名の生徒が本学の6つのゼミに分かれて参加しました。

 

 高校受講生数は、累計(2008~2024年度)で281名に達します。その中から本学進学者が85名出ており、教育と入試が連動した高大接続を実現しています。

学問探検テーマの例
なぜ日本の少子化が解決しないのか 〜経済学から考える〜
コンビニの経営戦略と地域との結びつき 〜経営学からの分析〜
外国人技能実習生 ~日本での共生を地域学から考える~
コロナ禍で観光客を増加させる ~地域学と観光学の視点から~

受講生の声

I.A.さん/大分県立大分西高校

最初は緊張しましたが、先生からのわかりやすいアドバイスや、大学生の優しいフォローのおかげで楽しく学べました。ゼミでの活動を高校の探究学習にも活かしたいです。

M.R.さん/経済学部

高校生の視点や指摘から刺激を受けました。一方、自分自身の知識量や文章力がまだまだだと感じました。学問に積極的に向き合えるようになり、自分の学びの見直しにつながりました。

まなビギナーズ図書コーナー

 本学図書館(旦野原キャンパス)内に、文系から理系までさまざまな学問分野にわたる入門書をそろえた「まなビキナーズ図書コーナー」を開設しています。『岩波ジュニア新書』『ちくまプリマー新書』『図解雑学』など、大学1〜2年生や高校生など学問探検を始めたい人に適した図書が3400冊以上そろっています。

成果報告

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